【ドル円堅調 継続性に疑問も多いが、きょうのところはさすがに敗戦処理か】
ドル円は先ほどから伸び悩む動きも見せており、120円台に値を落としている。先ほど発表になったシカゴPMIが強い内容だったことで、一時121.70近辺まで上昇する場面も見られた。200日線が121.50付近にきており、さすがに敬意を払っているようだが、強い動きは続いているといえよう。
日銀が突如マイナス金利を打ち出し、きょうの市場には黒田ショックの激震が流れた。ドル円も為替介入でもしたかのようなチャートになっている。低インフレというより、足元の原油安、市場の混乱に対応した感も否めない。
ただ、継続性には疑問も多い。本丸はあくまで中国経済であり、日米欧の中銀が動いても、肝心の中国が不透明感の払拭に動かないようであれば、根本的な解決とはならない。このままであれば、今後も市場は事あるたびに突いてくる可能性もある。欧州危機の時のように。
ただ、先週末のIMM投機筋の建玉レポートでは、円の買い越しが3万7653枚と2012年2月以来の高水準となっていたが、きょうに限って言えば、急激な動きに、さすがに円ロング勢も敗戦処理を迫られているのかもしれない。
USD/JPY 120.95