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とれんど捕物帳 来週のFOMCと日銀はどうなるか

配信日時
2016年1月23日(土)10:55:00
掲載日時
2016年1月23日(土)11:05:00

【来週のFOMCと日銀はどうなるか】

 今週は週後半になって原油が反発し、リスク回避の動きも一服している。ドラギECB総裁が3月の追加緩和の可能性を強調したことだ。
 ただ、元凶となっている中国経済の不透明感は何も解消されておらず、依然として警戒感は温存されている。 年始からの急激な下げで値ごろ感も出ており、再来週に中国の旧正月(春節)も接近していることから、市場も一旦落ち着いてきている程度といった状況だろう。
 市場ではECB同時に日銀の追加緩和への期待も高まっており、一方でFRBは3月の利上げを見送るとの期待感も重なり、中央銀行の市場に配慮した動きへの期待が反転のきっかけとなっているようだ。

 来週は、その日銀の決定会合とFOMCが予定されており注目となろう。
 FOMCについては政策変更は無いことが予想され、イエレン議長の会見や経済見通しの発表もないことから、声明が唯一の手掛かりということになるだろう。
 雇用については今月の米雇用統計が強い内容だったことからも前回と変わらずに改善を言及するだろう。
 一方、インフレに関しては前回はエネルギー価格下落や、非エネルギー部門の輸入物価下落の影響で、インフレ期待は高まっていないと指摘していた。先日発表の米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、賃金圧力は抑制され、全体の物価圧力も限定的と報告されていた。直近の原油市場の動向から見ても、インフレ期待が高まる要素はなく、これも変更はないであろう。
 注目したいのは、年初からの中国経済への不透明感をきかけにした市場の混乱について触れてくるかどうかだ。前回のFOMC直後は海外経済の影響は限定的といった強気な発言がFOMCメンバー内にも多かったが、最近は、足元は影響が出ていないが、注視する必要ありと、ややトーンが慎重になって来ている印象もある。個人的には、声明で何らかの言及があるのではと見ている。

 個人的な見解として、現時点での次の利上げ確率は3月が40%、6月以降を60%と先週から変更なしとしたい。

 そして日銀だが、市場では年始からの市場の混乱で、追加緩和を望む声が増えているようだ。しかし、直近のエネルギー・食品を除いたコアコアCPIは前年比0.9%と、低水準ではあるものの追加緩和を急がなければならないほどではない。指数の上昇軌道が少し緩くなっているのは気掛かりではあるが。
 持ち駒も少なくなってきている中で、この先、更に市場がひどい状況に陥るリスクも考慮すれば、ここは温存しておいたほうが良いものと考える。
 以前から何度となく指摘しているが、今週のドラギECB総裁や、これまでのイエレンFRB議長のように、事前に市場とのコミュニケーションをとってから行動すべきであろう。金融政策にサプライズは必要ない。効果的な文言でガイダンスを示した時点で既に結果は出る。
 いずれにしろ、日銀に関してはどうなるか未知数。

 その他、円については甘利経済相のスキャンダルも、一応、リスクとして留意して置きたい。

 さて、来週の想定レンジだが、週末に米商品先物委員会(CFTC)から発表になっていたIMM投機筋の建玉レポートによると、円の買い越しは3万7653枚と2012年2月以来の高水準となっている。
 今年に入ってから、投機筋のポジションは買い越しに転じているが、一旦、ポジションが逆に転じると直ぐに終わるケースは少ない。円買い圧力は、もうしばらく出るものと予想する。
 また、ドル円は上値での実需売りオーダーも相当程度観測されており、120円までの抵抗感は強いものと想定する。ただ、リスク回避も一旦落ち着きつつあることから、下押しの動きも限定的と思われる。
 よって、ドル円は117.50~119.50を想定する。

 一方、ユーロドルは1.0800水準を維持できるかどうかだろう。今週の終値は1.0790付近と、やや下回って終わっているが、下押す動きまではまだ無い。
 直近安値の1.0700付近までは下押せないと見ており、FOMC次第では下げ渋る可能性もある。ただ、戻せても1.10までの戻しは無いものと思われる。
 よって、ユーロドルは1.0720~1.0950を想定する。

(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
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()は前週
◆ドル円(USD/JPY) 
中期 下げトレンド継続
短期 →(↓↓↓)

◆ユーロ円(EUR/JPY)
中期 下げトレンド継続
短期 →(↓↓↓)

◆ポンド円(GBP/JPY)
中期 下げトレンド継続
短期 ↓(↓↓↓)

◆豪ドル円(AUD/JPY)
中期 下げトレンド継続
短期 →(↓↓↓)

◆ユーロドル(EUR/USD)
中期 中立継続
短期 →(↑)

◆ポンドドル(GBP/USD)
中期 下げトレンド継続
短期 ↓↓↓(↓↓↓)

【概要】
幾つかのシグナルを合成し、各通貨ペアの中期と短期のトレンドを示しています。中期は先週末からのトレンドの変化を言葉で説明。短期は矢印でトレンドを表記、矢印の本数は強さを示します。強ければ最大3本の矢印が表示されます。

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