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今週のまとめ1月18日から1月22日の週

配信日時
2016年1月23日(土)08:00:00
掲載日時
2016年1月23日(土)08:10:00

18日からの週は、変動の激しい一週間だった。前半は原油安が進行したことで世界的に株式相場が下落、リスク回避ムードが高まった。為替相場は、円高・ユーロ高に対してポンド安・資源国通貨安となった。ロシアルーブルが対ドルで最安値を更新、新興国市場も不安定だった。市場の値動きは荒っぽかった。ドル円は一時115円台に突入後、切り替えしている。ユーロドルは1.09台後半まで上昇。ポンドドルは一時1.41割れ。カーニー英中銀総裁が「今はまだ利上げの時期ではない」としたことも売りを誘った。世界経済の牽引役である米国の経済指標にも力強さはみられなかった。中国ではGDPが発表されており、2015年通年で6.9%成長と政府目標7%に届かず。IMFの世界経済成長見通し引き下げなどネガティブな材料が多かった。そのなかでECB理事会後のドラギ総裁会見で、3月の追加緩和検討について言及したことでユーロは下落、欧州株が大幅高となった。これが週末に向けて世界的に株式相場の下げ止まりへと波及した。原油相場も反発。為替市場はリスク回避パターンの巻き返しの方向に転換。来週は米FOMCと日銀決定会合が注目される。FOMCについては今回は変更なしとみられているが、日銀については追加緩和期待がくすぶっており、注目度が高まっている。

(18日)
東京市場は、リスク回避ムードが一服。中国人民銀行が人民元の基準値を引き上げたことで、投資家心理はやや改善した。早朝は原油安を受けてドル円は116円台後半で小安い動き。イランに対する経済制裁解除が原油安につながった。ただ、その後は下げ渋り、人民元基準値の引き上げを好感して117.36近辺まで反発。豪ドルも堅調。上海株が反発、日経平均は下げ幅を縮小。
ロンドン市場は、原油安が一服しているが、リスク選好の反応は限定的。ドル円は原油安で117.03まで下落、原油下げ渋りで117.44レベルまでの上下動。欧州株は南欧株を中心に軟調で、リスク回避ムードは払拭できず。ポンドが原油相場に神経質に反応した。ポンドドルは、まず1.4250割れまで下落。その後は1.4320近辺まで上昇。この後のNY市場はキング牧師誕生日の祝日で休場となる。市場の流動性が細ることを警戒して、次第に原油相場への反応も鈍ってきている。
NY市場は「キング牧師誕生日」の祝日で休場。

(19日)
東京市場は、中国指標をめぐって上下動。中国GDPは第4四半期が前年比6.8%と予想6.9%に届かず、2015年通年は6.9%と予想通りも政府目標7%に届かず。小売売上や鉱工業生産も予想を下回った。ドル円は一時117.23レベルまで下落。しかし、上海株は午後には上昇、NY原油先物も反発。ドル円は117.83近辺まで上昇した。リスク回避ムードは後退。
ロンドン市場は、欧州株が堅調で円安が進んだ。中国GDPを通過して上海株は3%超高。この流れを受けて米株先物や欧州株が買われており、ドル円は118円台に乗せた。NY原油先物が一時30ドル台をつけたことも円売り材料。豪ドル円は82円台を回復した。ポンドは波乱の動き。序盤は堅調に推移。英物価指標も底堅かった。しかし、カーニー英中銀総裁が「今はまだ利上げの時期ではない」と述べたことで急落。ポンド円は169円近辺から167円台後半に。
NY市場は、リスク回避が一服して序盤はドル高で始まったものの、上げを維持できずに失速した。原油が再び下げ幅を拡大し一時28ドル台前半まで下落。米株も反発したものの上値が重い。ドル円は118円台を回復する場面も見られたが、戻り売りが強まり、一時117.30近辺まで下落。ユーロドルは1.08台半ばから一時1.0930近辺まで上昇。米利上げ期待は温存されているものの、早期の利上げ期待は以前ほどは高まっていない。FF金利先物の取引では、3月利上げの確率は35%程度に低下した。

(20日)
東京市場は、原油安が止まらないことからリスク回避が再燃。イラン経済制裁の解除が同国産原油の輸出増につながるとの見方が広がった。NY原油先物は12年半ぶりの27ドル台に下落。日経平均は600円超安に。ドル円は朝方の117.70近辺から午後には116.78近辺と1円近い大幅下落となった。オセアニア通貨やポンドなど幅広い通貨に対して円が買われた。
ロンドン市場は、欧州株が大幅安となりリスク回避ムードが払拭できない状況。ドル円は一時115.98レベルまで下落。昨年1月16日以来、約1年ぶりの115円台での取引となった。その後は「政府関係者 為替市場の動向を注視している、1ドル=115円突入で」との報道で一気に116.96レベルまで反発する場面も。ポンドドルは一時1.4125レベルまで下落、約6年半ぶりの安値水準となった。欧州株は下落、NY原油先物は27ドル台で底ばい。
NY市場は、市場全体にリスク回避の動きが強まり、為替市場は円高の動き。ドル円、クロス円ともに売りが優勢となった。NY原油先物は一時26ドル台前半まで下落。ダウ平均は一時550ドル超安に。ドル円はロンドン時間に、瞬間的ではあるが、115円台に下落する場面も見られた。NY時間にかけては116円台は維持したものの上値は重い。市場の混乱から米利上げ期待が後退しており、米国債利回りは低下。ユーロドルも下落。このところリスク回避の場合は買いの動きだが、きょうは違う動き。一方、カナダドルは買われた。カナダ中銀は政策金利を据え置き、声明も想定よりも強気姿勢だった。

(21日)
東京市場で、ドルは上に往って来い。ドル円は仲値公示後に117.48近辺まで上昇したが、午後には116.87近辺まで反落した。午前から午後にかけて350円超高となった日経平均が、一気に200円超安となったことに反応した。来週の日銀決定会合について、追加緩和への期待があった一方で、時期尚早との一部方向もあり相場を撹乱した。
ロンドン市場は、取引序盤に円買いの動きが広がったが、ECB理事会の結果を見極めたいとしてその後は方向感に欠ける取引になっている。序盤は日本株の続落や上海株の下げ幅拡大を受けてリスク回避ムード。ドル円は117円割れから116.47レベルまで下落。その後は欧州株をにらみながら117円を挟む取引となった。ユーロドルは1.09を挟んで上下20ポイント程度の振幅。ECB理事会待ちムードに。ポンドはダボス会議でのEU離脱に関連した発言を嫌気して小安い。
NY市場は、リスク回避の雰囲気が一服しており、円相場は円安の動きが優勢となった。ECB理事会を受けて欧州株が大幅高。さらに、原油が一時30ドル台を回復したことが影響し、米株も底堅く推移した。ドル円は117円台後半まで上昇し、10日線を回復。一方、ユーロドルは下に往って来いの展開。この日はECB理事会がメインイベントとなった。政策は予想通り据え置きとなったが、ドラギECB総裁は会見で、3月理事会での追加緩和の可能性に言及した。ユーロドルは1.09ちょうど付近から1.07台まで急速に下落したが、1.0800を挟んでの攻防戦の後、買戻しが強まった。

(22日)
東京市場で、ドル円は118円台を回復した。日経平均が大幅反発で始まり、ドル円は118円近辺まで上昇も売り注文が入り神経質な上下動。午後には日経平均が900円超高となりドル円は118.06レベルまで上昇。午前に麻生財務相は為替動向を注視していると発言したことを材料視する声もあった。ユーロは主要通貨に対して軟調な展開。前日のECB理事会でドラギ総裁が3月追加緩和を示唆したことに加えて、リスク選好的なユーロ売り圧力がみられた。
ロンドン市場は、円売りが優勢。欧州株が大幅続伸しており、米株先物も堅調。市場にはリスク選好ムードが広がっている。ドル円は118円台でジリ高となり、一時118.32レベルに高値を広げた。クロス円も堅調。ユーロ円は128.40近辺、ポンド円は一時169円台をつけた。豪ドル円は83円台乗せ。昨日のECB理事会を受けた株高となっているほか、NY原油も高止まりしており相場を支えている。ECB専門家調査ではインフレ見通しが引き下げられた。ダボス会議の関連してドラギECB総裁は、世界の金融政策は当面異なる方向に進むだろう、と述べた。
NY市場はリスク回避の雰囲気が大きく後退しておりドル高の動きが優勢となった。原油高、株高の中、円相場は円安の動きが見られ、ドル円は118円台後半まで上昇している。

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