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NY為替概況 原油安、株安、ドル安 米利上げ期待に黄色信号も

配信日時
2016年1月16日(土)06:43:00
掲載日時
2016年1月16日(土)06:53:00

【原油安、株安、ドル安 米利上げ期待に黄色信号も】

きょうのNY市場はリスク回避の雰囲気が強まり、為替市場はドル売り・円高の動きが優勢となっている。中国経済への不透明感が根強く、きょうも中国株が大幅安となった。イランの制裁解除が接近する中、原油が30ドルをブレイクしており、米株式市場でダウ平均は一時500ドル超急落していた。

この日発表になった一連の米経済指標が弱い内容となったこともあり、米利上げが期待ほどはできないのではとの観測も強まりつつあるようだ。この日も米地区連銀総裁の発言が幾つか伝わっていたが、慎重な発言も出ており、リスク回避の強まりに為替市場はドル売り優勢での反応となっている。

ドル円は一時116.50近辺まで下落。押し目買いも見られ、117円台に戻す場面も見られたが、117.30付近から上には売りオーダーも観測され上値は重い。8月の昨年来安値116.30付近を視野に入れた動きは続いている。

きょうは日銀の黒田総裁が参議院で答弁していたが、現時点での追加緩和が考えていないが、基調に変化が出れば躊躇なく実行すると述べていた。一部には29日の決定会合で何らかの追加緩和策が出るのではとの期待もある一方で、現時点では実体経済への効果は限定的との意見も多い。

ユーロドルは買い戻しが優勢で、一時1.09台後半まで上昇。今週の動きでユーロドルは意識されるポイントとなっている1.0800の水準を完全に維持しており、リバウンドの流れを継続させている。

目先は1.10台を回復できるかが注目となりそうだが、1.09台後半から1.10台前半の売り圧力も相当程度ある模様。その水準を突破できるようであれば、1.1045付近や1.1080付近が次の上値抵抗として意識されそうだ。

前日は12月のECB理事会の議事録が発表になっていたが、資産購入プログラムの規模拡大や、インフレが下振れるようであれば、マイナス金利を更に拡大する用意があることも指摘されていた。

原油が30ドルをブレイクしており、現状ではユーロ圏のインフレが上昇する気配はない。市場では3月の追加緩和期待が根強いが、理事の一部からは、インフレが予想以上に低水準であっても、現在の緩和策の効果を見守りたいとの意見も出ているようで未知数な部分も多い。まずは、来週の理事会後の会見でドラギ総裁が何らかのヒントを出すか注目されるところではある。

ポンドはきょうも下値模索が続いており、ポンドドルは1.42台まで下落。2010年5月以来の安値水準更新が続いているが、ポンドは対円、ユーロでも下落しており、ポンド円は一時166円台前半まで下落した。資源国通貨ほどではないが、ポンドも最弱通貨となっている。

年内利上げ期待の後退と、EU離脱の国民投票という二つのリスクがポンドを圧迫し続けているが、EU離脱の国民投票に関しては、来月のEU首脳会議でキャメロン英首相とEUが、改革案で何らかの合意に達するようであれば、早ければ6月にも国民投票実施の可能性が浮上してくる。ユンケル欧州委員長は来月の首脳会議で合意に達する可能性を指摘していた。

直近の世論調査ではEU残留のほうが離脱を上回っている。しかし、これまでのスコットランド住民投票や先の総選挙などを見ると、世論調査はあまりあてにならない面もある。

(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

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