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今週のまとめ1月4日から1月8日の週

配信日時
2016年1月9日(土)08:00:00
掲載日時
2016年1月9日(土)08:10:00

4日からの週は、波乱の2016年相場開始となった。人民元安が進行、上海株がサーキットブレーカー発動で取引が強制終了されるなど中国発のリスク回避の動きが広がった。週末には上海株安は一服したが、週間では約10%安と今後に不安を残す展開だった。また、原油安も進行。供給過剰感はぬぐえない。加えて、様々な地政学リスクも発生した。サウジとイランの外交断絶。北朝鮮の核実験など。いずれのリスク材料も根深さがあり、今年は波乱相場が予想される。市場では米国の年内4回利上げ見通しにも不透明感が広がっている。為替市場ではリスク回避の円買いが広がった。ドル相場は米金利見通しよりはリスク回避の動きが優勢で、ドル円やユーロドルを除く各主要通貨ではドル買いが先行する傾向がみられた。米雇用統計では雇用の伸びに力強さがみられている。ただ、ドル買いは続かず地合いの弱さを印象付けた。

(4日)
東京市場は、リスク回避の円買いが優勢。ドル円は120円を割り込み、ユーロ円は12月3日以来、ポンド円は4月15日以来の安値を付けた。中東情勢や中国景気の悪化が嫌気されアジア株式市場全般に大幅安、日経平均株価は下げ幅を600円に伸ばす中、円買いの動きが広がった。中国株式市場ではサーキットブレーカーが発動、取引は停止になった。1日に発表された中国国家統計局発表の12月製造業PMIは前回から改善したものの市場予想を下回り、5ヶ月連続の節目割れ。財新製造業PMIは改善予想に反して悪化。イランでのサウジアラビア大使館襲撃を受けて、サウジはイランとの外交断絶を決定。波乱の2016年の幕開けに。
ロンドン市場は、円高が進行。欧州株式市場でも各国株価指数が大幅安に。ドル円は一時118.70レベルと昨年10月15日以来の安値水準をつけた。その後の戻りは鈍い。ユーロ円は129円台後半、ポンド円は一時175円割れ、豪ドル円は85円台後半へと下落。リスク回避ムードのなかで米債利回りが低下しており、ドル相場を圧迫。ユーロドルは1.0946レベル、ポンドドルは1.4815近辺まで買われた。改善基調が示された欧州各国の製造業PMIや、予想を下回った英製造業PMIの結果にはいずれも反応薄だった。豪ドルは原油安を受けて軟調。
NY市場はリスク回避的な雰囲気が強まる中、為替市場はドル買い・円買いが強まった。サウジとイランが外交断絶をしたことや、中国経済への懸念が再燃していることが市場全体をリスク回避の雰囲気に包んだ。ISM製造業景気指数は予想を下回り、依然として米製造業のセンチメントが弱いことが示された。ドル円は一時118円台まで下落。NY時間に入って下げ渋ったものの上値は重い印象。ユーロ円は130円を一気にブレイクし一時128円台まで下落。ドイツの消費者物価速報値(HICP)は予想を下回り、前回から伸びが鈍化したこともユーロを圧迫。ロンドン時間にはドル売りの反応が見られていたが、NY時間に入って次第にドル買いに転じている。

(5日)
東京市場は、昨日に市場を揺るがした中国市場に巻き戻しが入ったためリスク回避は一服している。序盤は前日からのリスク回避ムードが継続、ドル円は119.10近辺まで下落。上海株は3%安で取引を開始したが、一時反発に転じた。日経平均は100円超安から100円超高となる場面も。ドル円は119.70近辺まで反発。仲値関連の需給の指摘も。上海株は当局が介入で買い支えたもよう。ただ、上海株は上げきれず失速、日経平均もマイナスに転じた。中国当局の株式市場への対応に不信感も。
ロンドン市場は、円高圧力が再燃している。上海株は取引終盤に下げ渋ったが、プラスに浮上できず。大方のアジア株は下落した。前日に大幅安となった欧州株も序盤は反発したが、次第に売りに押される展開となっている。ドル円は再び118円台に下落し、一時118.83レベルまで売られた。その後は買い戻しも入ったが、119円台は重い。ユーロ円は129円割れから一時128円も割り込んだ。為替市場は円高圧力が広がっており、ドル円やクロス円がそろって下押し。ドル相場は、ドル円を除くとドル買いが優勢。ユーロドルの下落はユーロ圏CPI速報が予想を下回ったことが影響した面も。
NY市場は、ドルが底堅かった。前日は年初から波乱の展開となっていたが、きょうはその動きも一服。中国株は小幅安も、中国当局の介入で下げも一服していることもフォローとなっていたようだ。ドル円は119.00付近での推移が続いた。ユーロドルは下値模索が続いており、一時1.07台前半まで下落。きのう、きょうと発表になったユーロ圏のインフレ指標が弱く、市場はECBの追加緩和への期待を更に高めている。

(6日)
東京市場は、リスク回避の円買いが再燃。人民元基準値が大きく切り下げられ、中国景気の弱さが意識された。ドル円は119円台前半から一時118.35近辺まで急落。日経平均は序盤の上げを消して、大幅安に。さらに、北朝鮮は核実験を実施、地政学リスクも意識された。中国12月の財新サービス業PMIは前回から低下、総合PMIは49.4と節目の50を下回った。豪ドルとNZドルは売りで反応。ドル円の下落に伴ってクロス円も下押しされた。また、ユーロドルが一時急騰、リスク回避の円買い、ユーロ買いの格好となった。
ロンドン市場は、円買い一色になっている。欧州株は取引序盤に小反発の動きをみせたものの、すぐに下げに転じると下げ幅を拡大。NY原油先物は下落、逆にNY金先物は安全資産買いが進んだ。このような状況下でドル円は118.80近辺から再び下押しされ、一時118.25レベルに安値を広げた。ユーロ円は一時127.02レベル、ポンド円は173.25近辺まで下落。株安を受けて米債利回りは低下したが、ドル相場はドル円を除くとドル買いが優勢となるなど神経質。一連の欧州や英国のサービスPMIは回復基調が続いたが、リスク回避相場のなかで各通貨の反応は鈍かった。
NY市場では、ドル円は売りが優勢となる一方で、ユーロドルは買い戻しが優勢。リスク回避の雰囲気は続いており、米株も大幅安となっている。中東情勢や中国経済への不透明感、そして、きょうは北朝鮮の水爆実験も重なり、雰囲気は輪をかけて強めているもよう。ADP雇用統計は強い内容だったが、市場の焦点はリスク動向に移っており、円高の動きがドル円を圧迫。FOMC議事録では、投票メンバーの数人は紙一重の判断と指摘しており、一段のドル高や1次産品安継続による新興国への影響も懸念していることも明らかになった。利上げペース鈍化懸念がドル売りを誘った面も。ユーロドルは1.07台後半まで買い戻された。NY原油はガソリン在庫増を受けて一段安。

(7日)
東京市場は、中国ショックが円高を招いた。人民元基準値が再び大幅に元安に設定されたことで、上海株が大幅安となり取引開始30分弱でサーキットブレーカーが発動された。ドル円は118.70近辺から1円超円高の117.67近辺まで売り込まれた。クロス円も急落した。その後はドル円が118円台を回復する場面があったが、午後に日経平均が400円超の下げとなると再び117円台に転落している。NY原油先物は時間外取引で32ドル台に下落、カナダドル売りが進んだ。ドルカナダは一時2003年8月以来のドル高・カナダドル安水準に。
ロンドン市場は、株安・円高の動きが一段と進行。欧州株や米株先物、日経平均先物などが下落しており、NY原油先物は一時32ドルちょうど付近まで下落。東京タイムには安全資産買いで1100ドル超まで買われたNY金先物には一時換金売りが入る状況がみられた。リスク回避相場が再燃している。ドル円は118円台前半から再び117円に突入すると、一時117.33レベルまで下値を広げた。ポンド円は172円を割り込むと一気に170円台後半へと下落。サウジがイエメンのイラン大使館空爆、パリで警察署侵入図り射殺など地政学リスク報道も。そのなかではユーロ円は底堅さがみられ、序盤の下げを消した。
NY市場は、ドル売りが強まり、ユーロドルは1.09台まで上昇、ドル円は上値の重い展開が続いた。中国経済への懸念が終息せず、市場はリスク回避の雰囲気を強めている。米株もダウ平均が一時400ドル超急落。前日までの為替市場は有事のドル買いの反応が優勢だったが、きょうは逆転し、ドル売りが強まっている。期待ほどの利上げはできないのではとの見方が強まったようだ。ドル円はロンドン時間に117円台前半まで下落していたが、NY時間に入ると買戻しも入り、118円台まで戻していた。しかし、上値は重く、後半になって米株の下げ足が早まると117円台半ばまで値を落とした。ユーロドルは買い戻しが強まり、1.09台まで一気に戻した。上海・深セン証券取引所はサーキットブレーカー規制を明日から停止すると発表した。

(8日)
東京市場は、午前に荒い値動き。中国人民銀行は人民元の基準値を9営業日ぶりに引き上げた。本日から株式のサーキットブレーカー制度は停止された。上海株は大幅高でスタートした。ただ、その後は下落、再び上昇と荒れた値動き。日経平均は上下動の末、戦後初の年始から5日続落に。ドル円は午前に117円台半ばから118円台半ばまで上昇、その後は118円台を維持して揉み合った。ユーロドルは下落、一方、豪ドルやNZドル、加ドルといった資源国通貨は買われた。今週の疲れや今晩の米雇用統計に週末前ともあり、午後は静かな市場だった。
ロンドン市場は、米雇用統計の発表を控えて調整が入った。豪ドルやカナダドルなど資源国通貨を中心に東京午前の上昇を削っている。豪ドル円は83円割れ、カナダ円は83円台後半へと反落。欧州株は上海株の反発を受けて上昇しているが、上げ幅は限定的。一部にはマイナスに転じる指数も散見されている。全般には静かな取引で、ドル円は118円台前半、ユーロ円は185円台後半での揉み合いになっている。
NY市場では米雇用統計が発表になり予想を大きく上回る強い内容となった。しかし、ポジティブな反応は一時的でドル高は続かなかった。市場にとって堅調な雇用は、もはや織り込み済みで、関心は中国経済や中東情勢に集中しているものと思われる。きょうの中国市場は落ち着きを取り戻したものの、市場の警戒感が払拭されることはなく、地合いの弱さを印象付ける動きをしている。
ドル円は米雇用統計発表直後は118.75付近まで上昇したものの、米株の失速とともに117円台半ばに伸び悩んでいる。

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