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今週のまとめ8月18日から8月22日の週

配信日時
2014年8月23日(土)08:00:00
掲載日時
2014年8月23日(土)08:10:00

18日からの週は、ドル高の流れが中心だった。この週は米FOMC議事録、イエレンFRB議長のジャクソンホール演説など米国関連のイベントが注目された。一連の住宅関連指標が市場予想を上回る改善を示したこともドル買いを後押しした。FOMC議事録ではタカ派とハト派の両面があったが、経済状況次第では利上げ時期の前倒しの可能性がある、との文言が為替市場のドル買いムードを高めている。株式市場はハト派の面を好感してS&P500指数が最高値を更新する場面もあった。ユーロドルは節目の1.33台を割り込み、年初来安値を一段と更新。ドル円は102台前半から104円手前に上昇してイエレン演説を迎えている。クロス円は株高をうけて円売りが優勢。豪ドル円は95円近辺から96円台後半へと上昇している。ウクライナや中東では一部に緊張感が高まる報道もあったが、市場の反応は次第に少なくなってきていた。イエレン議長がジャクソンホールでの講演で利上げが早まる可能性にも言及したことで、ドル買いが加速し、ドル円は104円台にのせる場面も見られた。

(18日)
東京市場は、小動き。ドル円は仲値にかけてお盆休み明けの輸入企業などの買いで102.45近辺まで上昇したが、仲値後にはじりじり値を落とした。リビアの首都上空に未確認の専用機が見られ爆発音が聞かれたとの報道が流れ、やや押し込む場面もあった。ただしここまでの安値はオセアニア早朝に付けた102.20近辺で東京日中は届かなかった。早朝はポンド買いが先行した。カーニー英中銀総裁は17日のインタビューで、利上げに関して、賃金上昇の確信が必要だが上昇が加速するのを待つ必要はない、と述べたことが材料視された。豪ドル売りが入る場面があった。中国7月の新築住宅価格で、主要70都市のうち64都市が前月比で減少したことが売りを誘った。ただし値動きは限定的だった。
ロンドン市場は、欧州株が上昇、為替市場は円安傾向となっている。先週末はロシアの武装車両がウクライナに侵入との報道でリスク警戒感が強まったが、週末にはロシア・ウクライナ・独仏の外相会談が開催され、事態収束に向けた姿勢が示された。週明けの欧州株は全般に反発している。円相場は東京午後から次第に円安傾向を示していたが、ロンドンタイムもその動きが継続。ドル円は一時102.50レベルと本日高値を伸ばした。クロス円も堅調。ポンド円が取引序盤に171.50近辺に上昇したのをはじめ、ユーロ円は137.20台、豪ドル円は95.50近辺などこの日の高値を更新している。ただ、ロンドンタイムになってからの値幅はそれぞれ20-30ポイント程度と限定的。6月のユーロ圏貿易収支は季調前で168億ユーロの黒字と、予想を上回ったがユーロ相場は反応薄。ユーロドルは1.3380-95レベルでの振幅。
NY市場は、ウクライナ情勢の緊迫が一服しており、地政学的リスクが一服していた。米株高とともに円売りが優勢になり、ドル円も買い戻しが優勢となった。また、この日発表になった米住宅市場指数が55と予想53を上回る好調な内容だったこともフォローとなっている。ドル円は102.60近辺まで上昇。その後もその近辺での値動きが続いたが、103円を目指す動きまでは出ていない。ユーロドルは売りが優勢となり、1.33台後半から1.33台半ばに下落した。米住宅指標が予想を上回ったことをきっかけに戻り売りが優勢となっている。ユーロ売りポジションの蓄積が指摘されショートカバーが入りやすい状況だが、1.34台は厚い壁となっているようだ。

(19日)
東京市場は、オセアニア通貨を除き小動きだった。ドル円は102.56-65レベル、ユーロドルは1.3354-64レベルに留まっている。手掛かり難で様子見ムードが強い。日経平均は昨晩の欧米株高を背景に100円以上の上昇幅となっているが、こちらも日中値幅は50円未満に留まっている。朝方発表されたニュージーランド4-6月期生産者物価指数は前期比でマイナスに転じ、NZドル売りが先行した。その後、NZ財務省が成長見通しを引き下げたことで一段安。豪中銀議事録では、金利の安定期間を設けることが賢明とし、豪ドルは歴史的にみて依然高水準とした。全般的に特にサプライズはなかった。豪ドルは小幅上下動したあと、上昇に転じている。
ロンドン市場は、ポンド安が進行。7月の英物価指標が下振れし、市場での英中銀利上げ見通しが後退したことが背景。7月の英消費者物価指数は前月比-0.3%、前年比+1.6%とインフレ傾向が落ち着いている。生産者物価指数や小売物価指数も同様の傾向。先週の英中銀インフレ報告では、賃金上昇の見通しが下方修正されたことで、ポンド売りが広がったが、今回の下げでしばらくはポンド売りが定着する可能性も。週末に、カーニー英中銀総裁が、賃金上昇を待たずとも利上げする可能性がある、と述べたことで昨日はポンド買いの反応もみられたが、長続きしなかった。ポンドドルは1.66台前半、ポンド円は170円台後半へと下落した。その他主要通貨は小動き。欧州株高でやや円安の推移。
NY市場は、ドル買いが優勢となった。この日発表の米住宅指標が好調だったことが材料視された。FRBは住宅市場の弱さを指摘していたが、きょうの結果はその指摘を覆している。ドル円は103円台をうかがう動きとなった。ウクライナ情勢など地政学的リスク一服から、株高・円安・ドル買いがドル円をサポートしている。ユーロドルは、売りが強まり年初来安値を更新。1.3340レベルのサポート水準を割り込んだ。ポンドが軟調で、ポンドドルは1.66台前半まで値を落としてきている。ロンドンタイムに発表された英物価指標の下振れの影響が続いた。きょうのインフレ指標は英中銀に低金利継続の余地を与えた格好で、年内利上げ期待は更に後退している。

(20日)
東京市場は、ドル買い・円売りが優勢だった。ドル指数は昨年9月以来の水準に上昇。ドル円は103.23近辺と4月7日以来の高値を付け、ユーロドルは1.3303近辺と昨年11月以来の安値、NZドル/ドルは3月上旬以来の安値を付けた。昨晩の良好な米経済指標に加えて、今晩公表されるFOMC議事録で出口戦略の活発な話し合いや早期の利上げを主張する委員が増えたとの見方がドル相場を押し上げた。また、朝方発表された日本7月の貿易収支は赤字額が縮小予想に反して拡大し25ヶ月連続の赤字だったことは円売りを誘ったとの指摘がある。5・10日(ごとうび)で輸入企業の円売りも入ったようだ。豪中銀総裁は議会証言で、豪ドル高に懸念を示したが、豪ドルは反応薄だった。
ロンドン市場は、全般にドル買いが優勢となっている。ドル・インデックスは一時82.11レベルと昨年9月以来のドル高水準。ユーロドルは1.33台を割り込んで1.3275レベルまで下落。ドル円は103.41レベルに高値を伸ばした。そのなかでポンドが一時急伸した。英中銀議事録で政策金利据え置きが7対2の票割れとなったことに反応。ウィール委員とマカファティ委員はそれぞれ0.25%の利上げを主張していた。ポンドドルは1.6680近辺、ポンド円は172.20近辺へと高値を伸ばした。ただ、NYタイムにかけては上げを消しており、ドル高圧力の強さが際立った格好。
NY市場は、ドル買いが優勢となり、ドル円は103円台後半まで上昇している。前日からの流れを継続した格好だが、きょうはFOMC議事録が発表になり、見方は様々あるものの、為替市場ではタカ派トーンが以前よりは強まったとの雰囲気が広がった。議事録では「状況が整えば、予想よりも早い利上げもあり得る」と言及していたことに反応したもよう。ただ、「労働市場のたるみについては、見解が別れている」「労働市場の完全な正常化にはほど遠い」とも指摘している。ドル円は103.80近辺まで一時上昇。ユーロドルは1.32台半ばまで下落。FRBとECBの金融政策の方向感の違いを受けて、ユーロが下押しされる動きが続いている。

(21日)
東京市場は、ドルが一段高。昨晩のFOMC議事録によると、利上げの前倒しを視野に議論が活発だったことが明らかになりドル買いが入ったが、東京市場もその流れを引き継いだ。ドル円は103.97近辺と4月4日以来の高値を付け、ユーロドルは1.3242近辺と昨年9月10日以来の安値を付けた。ドル円の安値は早朝の103.68近辺で、日中は103円台後半での推移となった。ドル高の流れもありNZドル/ドルは3月初旬以来の安値を付けている。最近の弱い経済指標に加えて、本日の求人広告件数や消費者信頼感指数が弱かったこともNZドル売りを誘った。8月のHSBC中国製造業PMIは予想以上の落ち込みだったことから豪ドル売りが入った。
ロンドン市場は、ドル円が103.70-90レベルと104円手前水準で揉み合っている。欧州株は序盤は小安い場面があったが、その後はプラス圏を回復して小高く推移している。米債利回りは10年債が2.43%台後半と、前日に上昇した水準を維持している。ユーロドルやポンドドルも下落の動きは一服しているが、戻りは限定的で、全般に前日FOMC議事録後のドル高地合いは続いている。ユーロ圏の8月PMI速報値は製造業、非製造業ともに予想を下回ったが、ドイツのPMI速報値が予想を上回ったこともあり、ユーロ売りの反応は限定的。ユーロドルは1.32台半ばで下げ一服、ユーロ円は137円台後半へ小高い。7月の英小売売上高は予想を下回る結果。ただ、ポンド売りは一時的。
NY市場は、ドル買いが一服している。この日発表の米経済指標は強い内容だったものの、ドル買いの反応は限定的だった。このところドル買いが強まっており、前日のFOMC議事録を受けて、その動きが加速しているが、明日のイエレンFRB議長のジャクソンホールでの講演を控えて調整の動きが中心だったようだ。講演テーマは「労働市場」で、ハト派な内容になるのではとの見方もある中、短期筋などは一旦利益確定を出して置きたいところだったようだ。ドル円は103円台後半での上下動が続いた。ユーロドルはショートカバーが強まり、1.32台後半まで回復。この日発表された、米中古住宅販売は5.15百万件と予想以上の水準。フィラデルフィア連銀景況指数、景気先行指数なども予想を上回った。新規失業保険申請件数は再び30万件割れ。

(22日)
東京市場は、全般的に小動きの中、ドルは下落に転じた。仲値にかけて輸入企業のドル買いなどでドル円は103.96近辺まで上昇したが、昨日同様に104円に届かず、午後になって日経平均が昨日までの9連騰の過熱感から下落すると、ドル円は103.69近辺まで値を落とした。ドル円の下落とともにドルは主要通貨に対して売られている。イエレンFRB議長の講演を前にして様子見ムードもあった。日経平均は上昇から下落に転じているが値幅は限定的。
ロンドン市場は、イエレンFRB議長の講演を控えて調整ムード広がった。序盤は様子見ムードが広がっていたが、次第に欧州株が下げ幅を広げたことが、円買いを促した。株安について、ウクライナ人道支援をめぐるロシアの行動が懸念されるとの声もでていた。欧州株安にともなってユーロが先行して下落。ユーロドルは1.33台手前まで上昇していたが、1.3260台へと反落。ユーロ円は137.80-90での揉み合いから一時137.30近辺まで下落した。この動きにつれて、クロス円は全般的に下押しされている。ドル円も103.70-80レベルでの揉み合いから前日安値を下回ると、一時103.50近辺まで下落。ただ、下げはここまで。その後は、ドル円103.70近辺、ユーロ円137.60近辺などへと下げ渋り、イエレン議長講演待ちに。
NY市場はこの日のジャクソンホールでのイエレンFRB議長の講演を受けてドル買いが加速した。「目標への進展が早ければ利上げが早まる公算。遅ければ遅れる公算」と利上げが早まる可能性にも言及したことに敏感に反応した模様。ドル円は一時104.15付近まで上昇している。

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