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株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド

生育本格化を直前前に改めて確認しておきたいコーン需給状況

 米農務省(USDA)は4月10日に最新の需給報告予測を発表しました。今回の需給報告において注目されたのは米国の需要、そしてアルゼンチンを中心とした南米諸国の生産量と輸出見通しです。

 米国の場合、すでに17/18穀物年度は終盤に差し掛かっているため供給分に関してはほぼ確定されています。実際、今回の発表における米国の期初在庫、総生産量はそれぞれ22億9300万Bu(5825万トン)、そして146億0400万Bu
(3億7096万トン)と前月と同量に据え置かれました。

 これに対し、需要は生育期にある南米諸国の状況、経済情勢、国家間の緊張といった政治面での問題などに左右されることもあり、常に修正が行われる可能性があります。

 特に今回の発表では米中間の貿易戦争を巡る懸念の高まりといった政治情勢や、アルゼンチンでの高温乾燥を背景とした作柄悪化、といった強弱材料が入り混じっていることもあり需要面にどのような修正が行われるか、という点が注目されていました。

 実際に発表された需給報告の内容は、米国の17/18年度の期末在庫量が前月予測の21億2700万Buから21億8200万Buに引き上げられました。

 事前には21億9200万Buの在庫量が予測されていたため、引き上げられたとはいえ予測の範囲にとどまったことで市場に与える反応も限られました。

 なお、期末在庫量が引き上げられた原因は、米国内の種子、並びに飼料用需要が下方修正されたことが背景となっています。

 ここで注意したいのが米国のコーン輸出見通しは前月と同量の22億2500万Buに据え置かれている点です。今回の報告でアルゼンチンの17/18年度のコーン生産量予測が引き下げられると同時に輸出量予測が下方修正されているにもかかわらず、このアルゼンチンの減産並びに輸出の減少も米国のコーン需要に及ぼす影響は限られていると見られるからです。

 なお、世界第3位の輸出国であるアルゼンチンの17/18年度のコーン輸出量は前月予測の2500万トンから2400万トンへの下方修正となりました。

 さらに注意したいのが世界第2位のコーン輸出国であるブラジルも17/18年度のコーン生産量、そして輸出量が下方修正されている、ということです。

 17/18年度のブラジルのコーン生産量は前月予測の9450万トンから9200万トンへ、輸出量は3500万トンから3300万トンへと引き下げられています。

 それでも米国産コーンの代替用需要の増加が見込まれないことは、輸入国側の需給は供給の確保をただちに迫られるほどタイトな状態にあるわけではなく、世界的にコーン需給が如何に緩和した状態にあるかを窺わせています。

 これに対し、同様にアルゼンチンの生産量縮小とこれに伴う輸出見通しの下方修正が行われた大豆に関しては、アルゼンチンの輸出減少分がブラジルの大豆輸出増によって相殺される、つまり世界的な大豆需要の底固さを窺わせる内容となっています。

 米コーンベルトでは作付期を迎えるなか、過剰な土壌水分や季節外れの寒波による影響が作付遅延をもたらすリスクが高まっています。天候相場期を迎えるなか、これらの天候プレミアムを織り込んでシカゴコーンは底固く推移する可能性が高まると思われます。

 しかしながら、作付け意向面積の陰に身を潜めてしまった四半期在庫報告でもコーンの在庫は事前予測の87億0600万Buを上回る88億8800万Buに達していたことが示すようにコーンの需要は必ずしも強気とは言えない状況にあります。

 今後の米コーンベルトの天気が価格に影響を及ぼす主因になるのは当然のことではありますが、天候によほどの不良がない限り需給面が重石となって上値を抑制する可能性も考慮する必要があるように思われます。

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平山順(ひらやま・じゅん)氏

中央大学法学部卒、英国留学後
(株)日本先物情報ネットワークに入社。現在主任研究員。
商品全般に通じ特に穀物市場を得意とし、テクニカル分析には定評がある。
1999年にシリーズ3(米国先物オプション外務員資格)に合格。

株式会社日本先物情報ネットワーク

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