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株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド

コーン市場にも押し寄せてきたアルゼンチン干ばつの影響

 シカゴコーン市場では騰勢が続いています。1月から2月下旬の緩やかな上昇場面ではアルゼンチンの乾燥懸念を背景にした大豆市場の上値追いに連動する形での買いが価格を押し上げていました。

 ただ、この間は米国の豊富な在庫に対する意識が強く、上昇のペースは緩やかなものにとどまっていました。

 しかしながら、そのコーン市場への強い足取りは2月末以降に加速化しており、中心限月である5月限は400セントに迫る動きを演じています。

 そのきっかけとなったのが現地8日に発表された米農務省(USDA)の需給報告でした。今回の需給報告において事前に注目されていたのは米国の需要動向、そしてアルゼンチンの生産量見通しでした。

 そのうち米国の需給動向に関しては、収穫が確定された後の発表だけに今回の報告では供給面の修正は見込めず、実際に17/18年度の米国の生産量は前月発表と同量の3億7096万トンに据え置かれました。

 ただ、その一方で輸出が前月予測の5207万トンから5652万トンへと引き上げられた結果、期末在庫量は5975万トンから5404万トンへと下方修正されたのです。

 これに対し、アルゼンチンの生産量は17/18年度の生産量は3900万トンから3600万トンへと下方修正されました。それと同時に輸出量も前月予測の2750万トンから2500万トンへと引き下げられているのです。

 なお、米国の輸出量引き上げ幅は435万トン、アルゼンチンの輸出引き下げ幅は250万トンとなります。つまり、アルゼンチンの輸出減少分は米国の輸出によってすべて相殺が可能であることが今回の需給報告において示されているのです。

【アルゼンチンの干ばつは米国産コーン需給にも影響】
 これまではアルゼンチンの干ばつは同国が世界最大の大豆粕輸出国であることから、大豆市場で強く意識されてきました。しかし今回の需給報告においてアルゼンチンの干ばつは米国のコーン需給にも大きな影響を及ぼすとの見通しが示されました。これを受けてコーン市場でもアルゼンチンの干ばつを手掛かりにした買いが加速しています。

 しかも、需給報告発表以降、USDAのコーンの大口成約の発表が続いていることが、輸出用需要の拡大が原因になっての米国の需給引き締まり観測を一段と強めているのです。

 需給報告発表後にも今年度積み仕向地不明25万4800トン、日本向け今年度積み10万7752トン、韓国向けの今年度積み21万トンなどの大口成約が連日発表されています。

 注意したいのはアルゼンチンではコーンの生産は二期作で行われているという点です。つまり、これからアルゼンチンが冬場を迎えるからといって乾燥による影響が一巡したわけではありません。

 なお、現在アルゼンチンでは一期目のコーンの収穫が本格化する時期を迎えると同時に、二期目のコーンは受粉から結実の時期を迎えています。そのため、今後も乾燥した天気が続くようであれば、二期目のコーン生産も悪影響を受けることとなり、その結果としてアルゼンチンのコーン生産量は今後も下方修正される可能性が十分に残されているのです。

【米国産の旺盛な需要続くと4ドル超え達成の可能性】
 ここに来て輸入国からの米国産コーンへの引き合いが大幅に増加しているのは、二期作目のコーンの生産見通しにも暗雲がこもっているとの見方が背景になっていると考えられます。

 3月も半ばを迎えていることで米国の今春の作付に対する意識が高まる時期であり、米国のコーン作付面積意向次第ではコーン市場のムードが弱気に傾く可能性もあります。

 しかしながら、アルゼンチンの減産とこれを受けた米国の需要増加とこれに伴う米国内需給引き締まり観測が今後もコーン価格をサポートする要因となりそうで、旺盛な需要が続くようであれば昨年7月下旬以来の400セント(4ドル)越え達成の可能性も高いと予想されます。

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平山順(ひらやま・じゅん)氏

中央大学法学部卒、英国留学後
(株)日本先物情報ネットワークに入社。現在主任研究員。
商品全般に通じ特に穀物市場を得意とし、テクニカル分析には定評がある。
1999年にシリーズ3(米国先物オプション外務員資格)に合格。

株式会社日本先物情報ネットワーク

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